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汝の欲することを成せ - 本で出会った素敵な言葉 vol.0109

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

汝の欲することを成せ

 

【タイトル・著者】

ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

物語の流れ上、読んでいた本の中に入り込み、その本の中の主人公として行動していくことになった全体通しての主人公が、物語内の世界を統べる者として得たメダルに記されていた言葉。主人公は、そのメダルに書いてあったこの言葉を字面通りに受け取り、物語内の主人公として、世界を統べる者として自己中心的に行動し、思ったままのことがその通りになるという経験をする。しかし、徐々に世界は混沌に巻き込まれていき、最終的には、主人公は物語の中から現実世界に帰り、自分の辛い現実と向き合うことになる。これらは、すべて、主人公がうまくいかない現実からの逃避を行い、物語内で傍若無人に振る舞い、自分で現実世界に帰ることを選び、自分を取り巻く世界と向き合うことを選択した結果、つまり場面によって受け取り方は変化しているが、メダルに記された言葉のとおりに行動した結果だということに気づき、物事を行う上で行動に責任を持つこと、また本心から自分がやりたいことをやることなど、人生の軸となるような言葉だから。

【本の内容】

バスチアンはあかがね色の本を読んでいた-ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前.その国を救うには,人間界から子どもを連れてくるほかない.その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ,この国の滅亡と再生を体験する.