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大人になりきれない人:加藤諦三 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0040

 

30代 女性

 

「生きづらい」と10代の頃から感じてきました。神経質だ、感受性が高いのだ、と納得しようとしましたが、違和感がありました。 幼少期に母なるものに触れないと、心理的に成長せず、体だけ大人になってしまうという内容でした。 この本を読んで、私の心が親の愛を求める「5歳児の大人」のままなのだということがわかりました。読みやすく、すとんと懐に落ちるように納得できました。 「5歳児の大人」というフレーズに、全てが凝縮されているように思います。

 

 

 

五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。
しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うことなくチヤホヤされていたいと
願いながらも、「大人として」生きなければならないのだ。大人になりきれない人にとって、
自信もなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら過ごす日常は辛い。それに振り回される
まわりの人もまた、辛いはずだ。

本書は、大人のフリに疲れた人の困った言動とその原因を分析し、今より心豊かに、
人に優しく、満足感をもって生きるための方法を、自身も「五歳児の大人だった」
という著者が説き明かす。彼らを上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも
役立つ心理学。

「最近の日本の親は五歳児の大人が多い」「五歳児の大人を救う3つの条件」
「幼稚さを認める勇気を持とう」など、現代社会の問題点や問題解決のための
具体的アドバイスを満載した人生論。

『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』を改題。

 

第1章 「五歳児の大人」とはどんな人なのか
第2章 五歳児の大人は、五歳児の愛を求める
第3章 五歳児の大人が、自立する時の苦しみ
第4章 「母なるもの」にしがみつきたい
第5章 五歳児の大人たちと「心の支え」
第6章 自分と向き合えば、生き方が変わる