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社長失格:板倉雄一郎 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0109

 

【投稿者】

30代 男性

【人生に影響を与えた理由】

自分は20歳頃から、会計やファイナンスといった分野に興味を持ち始め、簿記や税務の勉強も最近に始めました。財務、会計の分野に興味を持つきっかけの1つは、板倉さんをテレビで見かけ、話に引き込まれていったことです。それ以来、板倉さんの著作やブログ等に着目するようになりました。 この本は自分が強く興味を持っている分野に入るきっかけとなったため、本当に影響を与えられた作品です。ただし、作品自体は板倉さんの自伝のような要素が強く、財務、会計の本というわけではありません。自分にとってはあくまでも、きっかけという意味で、とても強く影響を受けました。

【内容】

1年前のクリスマスイブに、1つのベンチャー企業が破産宣告を受けて倒産した。インターネットを使った新サービスで脚光を浴びた、ハイパーネットという企業だ。1996年3月期には売上高約7億円、経常利益約2億円を記録。大手証券会社や銀行などから融資の申し出が殺到し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長までが面会を求めてきたという""栄光""から、わずか2年足らずの間での転落劇だった。 なぜ、ハイパーネットは挫折したのか。当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたが、決して恨みつらみを述べただけの告白本ではない。著者の体験は、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない原因がどこにあるのかを浮き彫りにしている。 米国のビジネススクールでは、事業に失敗した経営者が講師となり、体験を語る授業が珍しくないという。倒産までの過程を書き記すことで、その役目を果たそうという著者の熱意が、悔恨の念とともに伝わってくる。