アルジャーノンに花束を:ダニエル・キイス - 私の人生に影響を与えた本 vol.0051
【投稿者】
20代 女性
【感想】
この本は私にとって障害とはなにか、知的障害が治ればその人は幸せになれるのかということを深く考えさせられました。知的障害を抱えながら昼間はパン屋で働きながら知的障害専門の学習クラスに通っていたチャーリーですが、ある時大学の教授から開発されたばかりの脳手術の第一号になりました。手術後彼の知能は良くなりますがその反面、今まで知らなかった現実を知ることになるのです。障害を治すことが必ずしも幸せにつながることではないと考えさせられると同時に障害を抱える人を取り巻く環境や人がどのようなものなのかを今でも考える課題として与えられらた一冊です。
【内容】
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。