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高慢と偏見:ジェイン・オースティン - 私の人生に影響を与えた本 vol.0053

 

30代 女性 

 

 この作品は本に登場する個性的なキャラクター達の会話が200年も前の作品ですが、ちっとも古臭さを感じさせない現実味のあるやり取りが面白いです。まだ10代半ばでも結婚相手を探そうと奮闘していたりダンスやピアノ、知的で上品な会話ができるか?など現在にも通じるところが多いので初めて読んだ10代の時には同じ10代の少女たちが婚活を懸命にしている姿は衝撃でした。主人公は裕福ではない下級貴族ですので肩書もない、大した教養もないのですが自然体で茶目っ気があり魅力的で、人の魅力は単に外見やその人の肩書だけではないもっと大切なものがある事を教えてくれた大切な本です。

 

 

溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが…。