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明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか? あなたの生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか? - 本で出会った素敵な言葉 vol.0146

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか? あなたの生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?

 

【タイトル・著者】

伊坂幸太郎「終末のフール」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

この本の中の登場人物が、明日死ぬと言われたらどうするかという脈絡のない会話の中で、明日死ぬとしても自分にできることはこれだから、明日死ぬとしても変わらない、これをやるしかない、という信念を持った人間の言葉。 私がもし明日死ぬとしたらきっと生き方が変わると言い切れるくらいに、毎日をなんとなく、そして明日死ぬなんて考えもせずに過ごしていたので、この言葉がとても心に刺さった。明日死んだら今の生き方を後悔するのに、どうして毎日を全力で生きられないんだろうと考えさせられた。

【本の内容】

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。