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ほがらかとは、恐らくは、 悲しい時には悲しいだけ 悲しんでられることでせう? - 本で出会った素敵な言葉 vol.0125

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

ほがらかとは、恐らくは、 悲しい時には悲しいだけ 悲しんでられることでせう?

 

【タイトル・著者】

中原中也「汚れつちまつた悲しみに」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

詩集の中の『酒場より』の一節です。「ほがらか」という言葉に対するイメージが大きく変わったこと、すっと自然に納得できたことに感動を覚えました。 初めて中原中也の詩を読んだときは暗いイメージがありましたが、この一節を読んで中原中也が好きになりました。 明るく、笑顔でいることよりも自然体でいることを肯定しているので涙が出てしまう場面になってもこの一節を思い浮かべると素直に泣くことができます。 無理に元気にならなくていい、と言ってくれたこの一節が好きです。

【本の内容】

吐く息のひとつひとつが詩になる!鋭すぎる感覚と簡潔な表現で、優れた作品を発表しながら、30歳の若さで世を去った中原中也。その永遠の名詩を紹介する。