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人生は、どうせ一幕のお芝居なんだから。あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの - 本で出会った素敵な言葉 vol.0121

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

人生は、どうせ一幕のお芝居なんだから。あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの。芝居の装置は世の中の全部、テーマはたとえ、祖国だろうと革命だろうとそんなことは知っちゃあ、いないの。役者はただ、自分の役柄に化けるだけ。これはお化け。化けて化けてとことんまで化けぬいて、お墓の中で一人で拍手喝采をきくんだ……

 

【タイトル・著者】

寺山修司「毛皮のマリー」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

悩んだり、行き詰まったときに奮い立たせてくれる言葉です。 寺山修司の言葉選びは美しく、天才的で名言に溢れています。そして、いつもわたしを励ましてくれます。 強く、気高い女性像が現れているこの一節は読むたびに私も強くあろうと思わせてくれます。とってもかっこいい言葉です。 美輪明宏さん主演で舞台にもなっています。舞台もさることながら大変良いのですが、原作は原作で自分の新年をイメージで読めるのでこちらも大変お気に入りです。

【本の内容】

美しい男娼マリーと養子である美少年・欣也とのゆがんだ激しい親子愛を描き、1967年の初演以来、時代を超えて人々に愛され続けている「毛皮のマリー」