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人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに、可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ - 本で出会った素敵な言葉 vol.00068

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに、可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ」

 

【タイトル・著者】

筒井康隆「旅のラゴス」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

ごもっともだと思います。日本人は働き過ぎです。毎日会社で仕事、大変な仕事に暇な仕事をこなします。はじめは好きで始めた仕事も気づくと嫌いになっていることだってあります。もし上司にこの一節を伝えたら大問題になるかもしれないですが自分自身のたった一度の人生を思う存分生きなさいと好きなことを追求しなさいとストレートに伝えてくれているこの一節が私は大好きです。この本の主人公はこの一節通り自分自身の人生を思いっきり楽しんでいます。読むと私も元気になれます。これからの人生もっともっと楽しんでいこうというという気持ちにさせてくれます。

【本の内容】

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。