人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある - 本で出会った素敵な言葉 vol.00054
【投稿者】
20代 女性
【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】
人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある
【タイトル・著者】
東野圭吾「容疑者Xの献身」
【その言葉が好きな理由・感動した理由】
嫌なことがあったり、何も上手くいかなかったり、否定されたりして落ち込んだ時に、グルグル考え続けると、「なんでわたしは生きているんだろう」と、考えても仕方のない思考に辿り着いてしまうことがあるが、この一文を思い出すと、生きる意味は探す必要はないこと、探したとしても自分の中でなく、他人の中にあることもあるのだから、考えても仕方がないし、自分が生きているだけで他の人が救われることがあるのなら、とりあえず答えの出ない疑問を投げかけるのをやめて、真面目に誠実に生きようと思えるから。
【本の内容】
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
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