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宇宙は数字という言葉で描かれている - 本で出会った素敵な言葉 vol.00039

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

宇宙は数字という言葉で描かれている

 

【タイトル・著者】

ガリレオ・ガリレイ「星界の報告」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

宇宙という存在は漠然としており、未だ解明できないものが沢山あります。 その中で宇宙とはどういうものか、宇宙を人間はどう観察し始めたのかに興味を持ち、調べていくうちに「星界の報告」の本に出会いました。 星界の報告には著者であるガリレオ・ガリレイが17世紀のヨーロッパで、天体観測をやり始めたきっかけや、実際の観測日記が書かれていました。 現在は宇宙を観測するには多くの技術がありますが、当時はガリレオ・ガリレイが作成した望遠鏡一つで、宇宙の観測と解明を行っていました。 そして著者が観測を続けるうちに、宇宙を観測すること「宇宙との対話」と表現をするようになりました。 宇宙と対話するには、数字が必要であるとし、著者は数字を使い始めていました。 この対話に使用した数字こそが、現在の天文学を作り上げた元であることを星界の報告を読み終わったことで理解し、 これまで漠然としていた宇宙という存在との距離が一気に近づきました。 私は元々数学がとても好きで、宇宙を知る上で計算や数値は必須でした。 星界の報告を読むまでは何も感じませんでしたが、今は計算や数値を使用するたびに感じることがあります。 このことを著者は400年もの前に発見し、数字を駆使しながら天体観測を行っていたかと思うと、 天文学の先駆者的存在であり、偉大なる人物であると感じるようになりました。 そして何よりも、どんな存在でも我等にとって身近な存在に置き換えられることを知りました。 多くの思いがつまったこの言葉が、今では私に勇気を与えてくれます。

【本の内容】

1610年冬、ガリレオ(1564‐1642)はみずからの手で完成した望遠鏡を通して、30倍に拡大された星界に初めて対面する。まず月面・銀河・星雲、そしてそれまで未知であった木星の周囲を回転する4つの衛星。精緻な観察が卓抜な想像力と結びつき、世界をゆるがせた推論は仮借なく押し進められる。