あとになってから気づくあとにならなければわからないことがたくさんある - 本で出会った素敵な言葉 vol.0038
【投稿者】
20代 女性
【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】
あとになってから気づくあとにならなければわからないことがたくさんある。
【タイトル・著者】
重松清「その日の前に」
【その言葉が好きな理由・感動した理由】
人は誰でも、今おかれている平凡で普通の日常がどれだけ幸せでかけがえのないものかと気づかない。 「その日の前には」では病に冒かされ余命わずかになった主人公が、まだ元気だった頃、何気なく普通に過ごした日々が どれだけ幸福で、普通であることが大事な意味があったのだと痛感する。気づいた時にはどうする事もできない。 なので自分も、普通の日常がかけがえのない日々だと感じながら過ごしていけたらいいなと思ったから 心に残った文になったと思います。
【本の内容】
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。