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火蛍の墓 - 私の人生に影響を与えた映画 vol.0038

 

【投稿者】

40代 女性

【人生に影響を与えた理由】

10代の時に見た戦争映画は私の心に強い衝撃を受けました。アニメでしたがリアルに戦争の恐ろしさを感じました。見ていて何故だか涙が流れて仕方ありませんでした。私は戦争を知らない年代ですが、戦争を知らない人にも戦争とはこんなに酷く悲惨なものだったのかと私は思いました。 私が今まで見た映画の中で一番心の中に強く残ります。 いつも8月には、この映画をTVでしていますが、ナカナカ見るのが辛いですが見ています。 今の若い方にも沢山の方に見てもらいたいです。

 

【内容】

父は出征で消息が知れず、空襲で母と家を亡くした兄妹が、親戚の家に引き取られるも邪魔者扱いされ、やがて防空壕に移り住み、ふたりきりで生きようとするのだが…。原作者・野坂昭如に「アニメ恐るべし」と言わしめた、高畑勲監督の傑作反戦アニメ。 ホタルの光と人の命を重ね合わせた趣向もうまいが、ドロップ飴の缶といったアイテムの使い方も憎いくらいにすばらしい。しかし、そのあまりのリアルで冷徹な描写の数々に、もはや涙を越えて拒否反応すら示す観客も続出。なにせ初公開時の同時上映が『となりのトトロ』だっただけに、どちらを先に観るかで個々の評価が大いに異なってしまうほどだった。いわゆる声優を用いない高畑映画独自のキャスティングも、この作品あたりから定着していくことになる。(的田也寸志)