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白鯨:メルヴィル - 私の人生に影響を与えた本 vol.0063

 

60代 男性

 

幼い頃に最初に読んだ小説がメルビルの『白鯨』でした。それ以来大きなシロナガスクジラに興味を持つようになり、社会人になるとクジラ漁の盛んな北海道の網走に移り住んで遠洋漁業のクジラ漁船の船員として捕鯨が禁止になる30代まで南氷洋でグジラ漁をしていました。現在では、網走港を埋め尽くしていたキャッチャーボート(グジラを射撃する鉄砲が付いた漁船)は1船もなくなってしまい、オホーツク海でタラ漁をしています。

 

「モービィ・ディック」と呼ばれる巨大な白い鯨をめぐって繰り広げられる、メルヴィル(一八一九‐一八九一)の最高傑作。海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない法外なスケールと独自のスタイルを誇る、象徴性に満ちた「知的ごった煮」。