走れメロス:太宰治 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0022
【投稿者】
10代 女性
【感想】
私が初めてこの物語と出会ったのは、中学生の頃。教科書に載っていて、授業でさらっと読んだ程度でした。 高校に上がって読書をする機会が増え、何を読もうか図書室で探している時、再び走れメロスを読んでみることにしました。 すると、以前読んだ時と感じたことが違い、それが衝撃で何度も読み返しました。 メロスのまっすぐな生き方に憧れを抱きました。その頃の私は、あまり友人関係がうまくいっておらず、こんなことなら友達なんていらなかった、とさえ思っていました。 しかし、メロスの正義感と友人に対する思いに感化され、前向きになれたのです。 それからは、友人を大切にする、自分の考えをしっかり持つ、という信念を掲げ、生活しています。 メロスのおかげで、前向きで責任感のある生き方ができていると思います。この本に出会えて良かったです。
【内容】
「私は、今宵、殺される。 殺されるために走るのだ。 身代りの友を救うために走るのだ。」 人間不信から、罪もない多くの人々を殺す王がいた。 メロスは王を暗殺しそこね、死刑を言いわたされる。 最後に妹の結婚式をすませたいと、親友を人質にし、 3日間だけの自由をゆるされるが、式の後、 親友のもとへと走るメロスに、数々の試練が……