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私のすべてはきみのものだ。きみと過ごした長い年月も、私の生も死も、すべて - 本で出会った素敵な言葉 vol.0162

 

【投稿者】

40代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

私のすべてはきみのものだ。きみと過ごした長い年月も、私の生も死も、すべて

 

【タイトル・著者】

三浦しおん「天国旅行」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

40代、丁度平均寿命の半分まで来たからこそ、ようやくこの言葉の重さが分かるのだとも思います。 若い頃に出会って、人生を共にしてきた老夫婦。おじいさんからおばあさんへの遺言がこの言葉です。 出会った時に自分の胸に刺さった矢は未だに胸の中。遺体を荼毘に付すと、胸の中から矢がでてくるはず。 そんな愛を持って60年もの時を過ごしてきた二人のような愛を今得ているのか、これから育てていけるのか、自問自答しました。 山は勿論、谷があったとしても、愛の矢を抜くことなく共にしてきた二人の姿に泣けてきました。

【本の内容】

現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意――。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。