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自分の感受性くらい、自分で守れ。ばかものよ。 - 本で出会った素敵な言葉 vol.0153

 

【投稿者】

30代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

自分の感受性くらい、自分で守れ。ばかものよ。

 

【タイトル・著者】

茨木のり子「自分の感受性くらい」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

昔アルバイトで接客業をしていたとき、ロッカールームにこの本がたまたま置いてありました。お酒の場での接客だったので、酔ったお客様からヒドいことを言われたり、無理な要求を受けたり等々、非常にストレスの多い職場で心も荒みがちでした。そんな時この詩に出会い、自分の心を守れるのは自分だけだと気付き、このまま外部からのストレスに晒されて、自分の心を無くしてはダメだと感じました。就職後も嫌な事があった時、辛い時、忙しくて人に辛く当たってしまいそうな時は、この一節を見て自分を律していました。

【本の内容】

茨木のり子さんは1926年に大阪で生まれた。本名は三浦のり子。高校時代を愛知県で過ごし、上京して現・東邦大学薬学部に入学。その在学中に空襲や勤労動員(海軍系の薬品工場)を体験し、1945年に19歳で終戦を迎えた。戦時下で体験した飢餓と空襲の恐怖が、命を大切にする茨木さんの感受性を育んだ。敗戦の混乱の中、帝劇で鑑賞したシェークスピア「真夏の夜の夢」に感動し、劇作家の道を目指す。すぐに「読売新聞第1回戯曲募集」で佳作に選ばれ、自作童話がラジオで放送されるなど社会に認知されていった。