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そろそろ桜からは自由になりたいとおもうけれど今年もやっぱり桜の花に見とれてしまう - 本で出会った素敵な言葉 vol.0130

 

【投稿者】

30代 男性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

そろそろ桜からは自由になりたいとおもうけれど今年もやっぱり桜の花に見とれてしまう

 

【タイトル・著者】

谷郁雄「自分にふさわしい場所」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

桜を見ると自分が人生のどの辺にいるのかを確かめたくなってしまうと言うことにとても共感しました。私も毎年桜が咲く季節になると年度が変わり今年こそ変わりたいと気負ってしまうことが多く、そこから不安と焦燥を感じてしまいます。それなら桜なんて見ないで不安や焦燥を感じずにいればいいのではないかと思うのに、やっぱり桜が咲くととても綺麗で結局見とれてしまうのです。桜はそのくらい人を魅了させる力があり、人生の位置の確認する目印の1つとして存在するのではないかと思うきっかけを与えてくれたのがこの一文です。

【本の内容】

なんの変哲もない時間、特に美しくもない光景。そう思っていても、そこにはかけがえのない輝きがかくれている。日々の断片を、飾らない言葉でつづる詩と、写真家の目線が切り取った町の等身大の風景のコラボレーション。

谷/郁雄
1955年三重県生まれ。同志社大学英文科中退。1990年『死の色も少しだけ』で詩人デビュー。第2詩集『マンハッタンの夕焼け』は第3回ドゥマゴ文学賞候補作となる。ロバート・ハリス、三代目魚武浜田成夫、室矢憲治らと共にポエトリーリーディングに参加。そのほか資生堂が主催する作家・アーティストなどによるトーク・イベント・プログラム「ワード」の企画に長年たずさわる

ホンマ/タカシ
1962年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。1999年写真集『東京郊外TOKYO SUBURBIA』(光琳社)で第24回木村伊兵衛賞受賞、ニュータウンを撮った写真は国内外で高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)