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縮こまってないで、堂々と自分の人生を生きろ。 あなたのことを、くだらないともなさけないとも思わない。 あなたはちっともなさけなくなんかない。 堂々と自分の人生を自分の好きなように生きなさい。 それでいいじゃない - 本で出会った素敵な言葉 vol.0105

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

縮こまってないで、堂々と自分の人生を生きろ。 あなたのことを、くだらないともなさけないとも思わない。 あなたはちっともなさけなくなんかない。 堂々と自分の人生を自分の好きなように生きなさい。 それでいいじゃない。 

 

【タイトル・著者】

原田マハ「生きるぼくら」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

学校でいじめにあい、不登校になってしまったにも関わらず学校側に相手にされず見放されてしまい、懸命に就職活動をしても企業側から相手にされないというような辛い思いをたくさんしてきた主人公に、主人公の母親がかける言葉です。今の時代、多くの人が経験するような辛い思いを主人公もたくさんしてきます。特に学校でのいじめや、就活で話すら聞いてもらえないという境遇は経験してきた人も少なくないと思います。私はいじめ等の経験はありませんが、いじめが原因の自殺や自傷行為はニュースでもよく目にするほど社会問題になっていることには本当に心が痛みます。そんな、現代の若者である、引きこもりの主人公に向かってかけられる母親の温かい一言に、とても胸が熱くなりました。いじめられても、就活に失敗し続けても、引きこもっていても、生まれた時から主人公への母親の愛情は変わらず、どんな人よりも近い場所から見守っていてくれているんだと改めて感じることの出来る一言だと思います。

【本の内容】

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。