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ほんとうにどんなつらいことでも、それがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく - 本で出会った素敵な言葉 vol.00030

 

【投稿者】

20代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

ほんとうにどんなつらいことでも、それがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから

 

【タイトル・著者】

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

この本を読んだのは、ちょうど仕事がしんどいときでした。なかなか仕事も覚えられないし、毎日毎日業務に追われていました。なかなか自分の成長も実感できず、この仕事向いてないのかなぁ、やめたほうがいいのかなぁと思っていました。そんなときに先輩が、しんどいときは逆に読書の時間があったほうがいいよとアドバイスをくれました。そのときに図書館で読んだのがこの本でした。この一文に出会ったとき、本当になみだがこぼれました。私は今峠の下りにいるけれども、これも幸福のためなんだ…そう考えることができるようになり、仕事も辛いながらも前向きにがんばれるようになりました。

【本の内容】

ケンタウル祭の夜、銀河鉄道に乗って旅立ったジョ バンニとカムパネルラの悲しくも美しい夏の夜を幻 想的に描き、宮沢賢治の最高傑作とも称される表題 作「銀河鉄道の 夜」。四郎とかん子の兄妹が小狐紺 三郎に招かれた幻灯会の入場資格は十歳以下。キッ クキックトントンの足拍子も軽やかに、映し出され る三本の幻灯……。冬のひ と夜の心温まる交流を描 く「雪渡り」。二篇の童話に、病床で書きとめた最 後の願いの絶唱「雨ニモマケズ」を併録した、オリ ジナル作品集。