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私が持っているのは、これくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部。 - 本で出会った素敵な言葉 vol.00010

 

【投稿者】

20代 男性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

「勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぽうなお父さん。それに――この星空。私が持っているのは、これくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部」

 

【タイトル・著者】

西尾維新「化物語」

 

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

戦場ヶ原ひたぎというキャラクターは過去に男に襲われそうになったことがあります。それゆ「重し蟹」という怪異と出会ってしまい、大切な想いを奪われてしまいました。ですが阿良々木暦と出会ったことで、戦場ヶ原はすべてを取り戻します。 そんな過去を背負った戦場ヶ原はツンドラと称されるほど攻撃的な性格と毒舌っぷりです。彼氏であるはずの阿良々木をゴミと言ってしまうこともありました。 そしてこのセリフは二人の初デートの時に戦場ヶ原が言ったのです。戦場ヶ原には重い過去がある、だからこそこのセリフにはたくさんの想いが詰まっているのです。このシーンは化物語の中でも屈指の名シーンです。この一文そのものというより、これまで積み重ねてきた背景を知っているからこそ、戦場ヶ原の阿良々木に対する想いが深く伝わり感動したのです。

【本の内容】

阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった――!?

台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!
青春に、おかしなことはつきものだ!