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下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ - 本で出会った素敵な言葉 vol.0002

 

【投稿者】

40代 女性

【本で出会った素敵な言葉・好きな一節・感動した一文】

下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。 You’ll never find a rainbow if you’re looking down.

 

【タイトル・著者】

チャールズ・チャップリン「チャップリン自伝」

 

 

【その言葉が好きな理由・感動した理由】

若かりし日のこと。 仕事で悩みを抱え、体調を崩して入院したことがありました。 この本を持って友達が私を見舞ってくれました。 何故この本を持ってきてくれたのかと聞くと友達は 『お姉ちゃんにもらったものの、全然読んでないんだわ。もう読むこともなさそうだからあんたにあげようと思って』 あ、そう。面白かったからではなく? ま、いいか。もらっとくわ。ありがとね。 そんなことを言って軽い気持ちで受け取ったと思います。 入院生活のもてあます暇を潰そうと、何気なくページをめくっていたら、この一文に出会いました。 涙が止まりませんでした。 チャップリンはどんな人生を送る中でこの言葉を見つけたのでしょう。 その答えを探すべく、夢中で読み漁りました。 色んな名言がそこにありましたが、この一節に出会わなかったら彼の作品をこれまでほどに愛することはなかったと思います。 今もこの本と、彼の映画のDVDは私の宝物です。

【本の内容】

突然声の出なくなった母の代役として五歳で初舞台を踏み、母の発狂、父の死、貧民院や孤児院を転々とし、ついに地方まわりの一座に拾われて役にありつく――あの滑稽な姿、諷刺と哀愁に満ちたストーリーで、全世界を笑いと涙の渦に巻き込んだ喜劇王チャップリンの生いたちは、読む者を興奮させずにおかない。神話と謎につつまれたその若き日々を、みずからふりかえって描く。