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博士の異常な愛情 - 私の人生に影響を与えた映画 vol.0186

 

【投稿者】

50代 男性

【人生に影響を与えた理由】

博士の異常な愛情を観たのは浪人時代の三鷹にある名画座映画館だ。監督はスタンリー・キューブリック。高校時代に2001年宇宙の旅を見たが内容がよくわからずあまり感動もしなかったけれど、この作品は違った。まさに鳥肌ものだ。世の中にこんなものすごい映画を作っていた人間が存在していたのか!映画を見て真に感動し、鳥肌を立てた最初の作品となった。それ以来、この作品は10回鑑賞している。時に映画館で時にDVDで。特にラストシーンで原爆や水爆をまるで花火のごとく映すシーンには度肝を抜かれた。私の趣味である映画鑑賞はこの時以来といっていい。40年近く映画を愛してきたが原点である博士の異常な愛情で味わったあの感動をもう一度、もう一度と期待しながらの40年だったと思う。

 

【内容】

鬼才キューブリックが、核戦争の恐怖に迫るブラック・コメディの傑作。

<ストーリー>
時は冷戦の真っ只中。
アメリカの戦略空軍基地司令官リッパー将軍が突然、ソ連への水爆攻撃を命令する。
ところがソ連が保有している核の自爆装置は水爆攻撃を受けると10ヶ月以内に全世界を破滅させてしまうと判明。
両国首脳陣は最悪の事態を回避すべく必死の努力を続けるが、水爆はついに投下されてしまう・・・。

<キャスト>
ストレンジラブ博士:ピーター・セラーズ(山路和弘)
マフリー大統領:ピーター・セラーズ(山路和弘)
マンドレーク大佐:ピーター・セラーズ(山路和弘)
タージドソン将軍:ジョージ・C・スコット(宝亀克寿)
リッパー将軍:スターリング・ヘイドン(佐々木勝彦)
グアノ大佐:キーナン・ウィン(楠見尚己)
コング少佐:スリム・ピケンズ(辻親八)

<ポイント>
『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』などの作品で熱狂的なファンを持つ鬼才スタンリー・キューブリックが核戦争の恐怖と現実の不条理を第一級のブラック・コメディに仕立てた異色作。
怪優ピーター・セラーズが得意の七変化で一人三役を演じ、一際異彩を放っている。