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ニンゲン合格 - 私の人生に影響を与えた映画 vol.0122

 

【投稿者】

30代 女性

【人生に影響を与えた理由】

学生時代、将来をどうしたらいいのかわからなく悩んでいた頃、この作品と出会いました。監督は今ではホラー界の巨匠となった黒沢清、人気俳優となった西島秀俊主演の人間ドラマで、何年も昏睡状態だった男が目覚めてからのお話。エンディングで悲しい最後になる主人公が自分の存在意義を問うセリフは、なんだか無性に自分と重なってしまい、どうしてか涙が止まりませんでした。先の見えない真っ暗な未来、ここにいて本当にいいのか?これが正しい道だったのか、タイトルの人間として自分は合格なのか…その全てが10代の頃の自分にとっては衝撃で心打たれてしまいました。自分探し、といえば簡単ですがそれを一本の映画との出会いによってした気がします。

 

【内容】

10年眠り続けた一人の青年と家族の風景……。
心温まる、現代の寓話。

交通事故により昏睡状態のまま10年間眠り続け、24歳のある日、突然目覚めた吉井豊。
眠っている間にバラバラになっていた家族との再会。
しかし10年という歳月は、様々な状況を変えていた。
宗教活動をしている父、離婚して自立している母、そして恋人の加崎とその日暮らしの妹。家族は誰も家に住んではいなかった。
吉井家の敷地で釣り堀を営む風変わりな父の友人・藤森が、退院後の豊の面倒を見ることになる。
そんな状況に戸惑いながらも豊は、かつて家にあったポニー牧場を再建しようとする。それが家族の再生につながり、自分の存在理由であるかのように……。

特典●劇場予告編 ●スタッフ・キャスト解説

監督・脚本:黒沢 清

出演:西島秀俊 役所広司 麻生久美子