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草原の輝き - 私の人生に影響を与えた映画 vol.0033

 

【投稿者】

50代 女性

【人生に影響を与えた理由】

この映画を見たのは中学1年生の時だった。両親がテレビで見ていた横でこの映画を見ていたのだが、とても衝撃的で、当時、子供の感性しか持ち合わせていなかった私には理解不能な夢見の悪い映画となった。どうしてお互いに思いあっているのに一緒になれないのか納得がいかなかった。だが、劇中で朗読されるのがウィリアム・ワーズワースの「草原の輝き」というタイトルにもなっている詩が、ずっとこころに残っていた。そして、成人し、世の中のことが少しわかってきた時、この映画をもう一度見た。あの頃は理解できなかったが、こういう痛い思いは誰にでもあるものだと胸を熱くした。時がたって、静かに青春を見送るというのがわかった瞬間でもあった。 そのころの私は自分の人生を嘆いていた時期で戻らない時間を後悔ばかりしていたが、青くキラキラ輝いていた時もあったではないかと思い返すことができた。 そういう意味で自分を取り戻せた1本の映画になり、今でも映画の最後のシーンは胸を締め付ける。

 

【内容】

若さゆえに苦悩する恋人たちを描いたウォーレン・ベイティ-鮮烈のデビュー作 高校の同級生ディーニーとバッドは仲のいい恋人同士。 大人になりかけのふたりは感情的にも肉体的にも成熟していくが、セックスについては意識して触れないようにしていた。 そんなある日、バッドは性への衝動を押さえられずに他の女性と関係を持ってしまう。 このことを知ったディーニーはショックを受け…。 若さゆえに悲しい結末を迎える恋人たちをウォーレン・ベイティ-とナタリー・ウッドが演じ、 ナタリーは1961年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされる。 「エデンの東」のエリア・カザン監督、1961年度アカデミー賞脚本賞受賞に輝く名作ドラマ。