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Separation:市川拓司 - おすすめの恋愛小説 vol.0090

おすすめの恋愛小説 小説 20代 女性

 

【おすすめの恋愛小説】

市川拓司「Separation」

 

【おすすめの理由】

現実には有り得ない病におかされた妻と夫の物語。 そこには彼らにしか見えない、感じられない世界がある。 あからさまなフィクションと分かっていながら、話にどんどんのめり込んでしまう一人称視点の物語展開がとても良い。 文庫本に同時収録されている『Voice』という短編小説も、また現実にはありえない内容ながら、心を奪われていく。 切なくて、悲しくて、でもどこか心のあたたまる救いのある話はこれ以上にはないと思う。 こんなに悲しいラブストーリーなのに、こんなにあたたかい気持ちになれる小説には未だかつて出会ったことがない。 発売から15年が経とうとしているが、未だに何度も読み返し、寄り添う人への想いを再確認し、大切にしようと思える。 心のバイブルになっている。

【本の内容】

同級生だった悟と裕子は親の反対を押し切って結婚。幸せに暮らす二人だったが、やがて裕子の身体に変異が現れはじめ、次第に背丈が小さくなっていった。原因の分からないまま不可思議な若返り現象は進み、徐々に孤立を深める二人。寄り添いあい、そして待ち受ける哀しい結末へと向かってゆく…―あらがいようのない“時の逆転現象”のなかで、儚く浮かびあがってゆく二人だけの愛のかたち。市川拓司のデビュー作にして、TVドラマ化された、切なくもファンタジックな、涙の純愛小説。

 

【投稿者】

20代 女性