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王宮ロマンス革命:藤原眞莉 - おすすめの恋愛小説 vol.0078

 

【おすすめの恋愛小説】

藤原眞莉「王宮ロマンス革命」

 

【おすすめの理由】

ただの少女小説のように、男女が結ばれてハッピーエンド、といかないところが本作品の面白いところだ。お転婆な主人公も、特別な能力を宿す主人公もありふれた存在だが、そんな特別な女の子をもってしても救うことができない男に恋をした挙句、周りの並み居る男たちに浮気をすることもなく物語は進んでゆく。そうしてその最後、二人は「二人きり」の特別な時間を過ごすこともないままに、死別するのだ。さながら、それこそがあるべき幸せの形なのだと言わんばかりに。少女小説といえば幸せなキス、祝福の鐘で終わるものではなかったのか。挿絵の可愛らしい絵柄や華やいだタイトルとは裏腹に作品には死と頽廃が満ちていて、その中を駆け抜けていく少女の恋心、生き様が描かれている。タイトルの雰囲気に騙されず、一度手に取って読んでいただきたい。決して甘っちょろい「ロマンス」などでは終わらない物語がそこにはある。

【本の内容】

王都ロンディミルズの歌劇場。王女エヴァは目の前のアレックスをじっと見つめる。彼は三百年の歴史を持つブラウドール家の長男であり、婚約者。エヴァは彼の心がよくわからない。侍女のアリアにいくら諭されたところで、アレックスの素晴らしさがわからない。ある日、従姉姫にあたるコーネリアがエヴァの城を訪れた。婚約破棄の方法を訊ねたエヴァに、コーネリアはあるアイデアを授けた。

 

【投稿者】

20代 女性