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流れ星が消えないうちに:橋本紡 - おすすめの恋愛小説 vol.0073

 

【おすすめの恋愛小説】

橋本紡「流れ星が消えないうちに」

 

【おすすめの理由】

特に女性なら深く共感できるだろうから。主人公は恋人に先立たれた女性なのだが、この作者はとにかく女性の心理描写がうまい。相手を失って哀れな主人公というだけにとどまらず、失う前の恋愛模様やその後立ち直っていく過程も丁寧に描かれているので、胸が擦り切れそうなほど切ないのに読後感は爽やかである。話もすごく複雑というわけではなく読みやすいため、誰でも恋のドキドキやそれが終わるときのつらさを一冊で味わえる本だと思う。

【本の内容】

高校時代から付き合っていた恋人・加地君が自分の知らない女の子と旅先の事故で死んでから、1年半。奈緒子は、加地の親友だった巧と新しい恋をし、ようやく「日常」を取り戻しつつあった。ただひとつ、玄関でしか眠れなくなってしまったことを除いては――。 深い悲しみの後に訪れる静かな愛と赦しの物語。
著者からのコメント 大切な誰かを失っても、それで残された人の人生まで終わってしまうわけではありません。残された人間は、どうしようもなく生きてしまう。いつか他の人を好きになることもあるでしょう。失ってしまったもののことを少しずつ忘れていきもするでしょう。そうして生を長らえるのは、はたして正しいことなのか――。自問しつつ、やはり人は生きていかねばなりません。たとえ何かを失っても、それを認めて乗り越えたところに新しい自分がいることを、この小説を読むことでちょっとでも信じてもらえたら嬉しいです。

 

【投稿者】

10代 女性