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植物図鑑:有川浩 - おすすめの恋愛小説 vol.0017

おすすめの恋愛小説 小説 20代 女性 有川浩

 

【おすすめの恋愛小説】

有川浩「植物図鑑」

 

【おすすめの理由】

この小説は、私にとってはファンタジー小説です。「ある日、少女が空から降ってきた」の男女逆転版で、「普通のOLがある日、イケメンを道で拾った」というところから物語はスタートします。ファンタジーに付き物なのは王子様ですが、このイケメンが本当に王子様のようなのです。少女漫画のように主人公を過保護なほどに大事にしてくれ、女性ならば誰もが夢見たことのあるような甘々のセリフを口にしてくれるのです。若い女の子が読めば胸がキュンとしっぱなしになると思います。 そしてファンタジーならば冒険が付き物。普通のファンタジーならば異国へ行き、見たこともないような怪獣や生物にであったりもするのでしょうが、この物語の冒険の舞台は河原や野原、そこで出会うのは野草たちです。これが他の普通の恋愛小説とも一線を画すところです。主人公たちはそのような場所へ行き、野草を摘み、おいしく料理をして食べるわけですが、私のような田舎出身で、小さいころに野草を食べていたという経験を持つ人は、小説を読みながら「そうそう、この野草ってそうだね」と共感したり、「え?!自分でもこんな野草知らなかった!」と新たな発見をしながら読むことができ、都会育ちで野草を食すということとは無縁に生きてきたような人には「この草って食べられるんだ」、「こんな身の回りに食べられる草があるんだ」と、それこそ目を丸くしながら新しい世界と出会うことができると思います。自分が普段住んでいて、もう知り尽くしているような気でいるところにも、自分がまだ知らない世界、目を向けようともしていなかった世界があるのだと気づかせてくれる物語だと思います。

【本の内容】

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です――。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所を「狩り」する、風変わりな同棲生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草"恋愛小説。レシピ付き。

 

【投稿者】

20代 女性