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ミラノの太陽、シチリアの月:内田洋子 - 思わず旅に出たくなる本 vol.0096

 

【思わず旅に出たくなる本】

内田洋子「ミラノの太陽、シチリアの月」

 

在伊30年の著者が描く驚きの人生の数々! 2011年に『ジーノの家』(文藝春秋)で第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の授賞第一作です。 イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集です。 内容として、すべて書き下ろし10作品で構成しています。いずれも著者が体験した事実をもとに巧みな筆致で1話ごとに驚くような結末が読者を待っています。カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするから買わないかと誘われる『ミラノで買った箱』。リグリア地方の田舎駅の駅員を襲った悲劇の事故と温情のドラマ『鉄道員オズワルド』。たまたま知り合った青年の結婚式に招かれて彼の郷里のシチリア島に渡ってみると想像もできなかった光景に遭遇する『シチリアの月と花嫁』。冬の海辺のホテルで出会った老いたロシア皇女が語った波乱の人生『ロシア皇女とバレエダンサー』ほか。

 

【思わず旅に出たくなる理由】

イタリアには行った事が無いのですが、この本を読むと文章だけで情景が浮かんでくるようです。 観光旅行の本ではなく、作者の内田洋子さんがイタリアで暮らして感じた事を追体験しているような感じになります。 イタリアに住んでいる人たちの陽気な部分より一生懸命生きている上でのもの悲しさを感じ、読み終わった時には上質な小説を読んだような満足感が残ります。 観光本などでは書かれないイタリアの人達の生活にいつか触れてみたいと、この本を読んだ後に思いました。


【目次】

ミラノで買った箱
ヴェルディアーナが守りたかったもの
鉄道員オズワルド
六階の足音
ロシア皇女とバレエダンサー
ブルーノが見た夢
鏡の中のナポリ
祝宴は田舎で
海の狼
シチリアの月と花嫁

 

【投稿者】

50代 女性