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薫は少女:中島信子 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0187

 

【投稿者】

40代 女性

【人生に影響を与えた理由】

この本の主人公の薫は大変体が弱く、10代後半で亡くなるのですが、成長していく過程での主人公のエピソードとともに、主人公や家族の心の葛藤も描かれているところが強く印象に残る作品でした。この作品は児童文学なので、読んでいた私自身が当時小学生だったのですが、重い内容の割には小学生にも分かりやすい文章と、共感しやすいエピソードで書かれています。そのため自分自身に投影しやすく、いつか訪れる「死」や、それまでにどう一生懸命に生きるかということに、幼いながらも真剣に考える機会を与えてくれた作品でした。

【内容】

今日嫁ぐことになっている姉・幸子(さちこ)の視点から、若くして亡くなった妹・薫を回想する形で綴られた作品である。昭和20年代から40年代にかけて、おてんばでありながらも誰にでも優しかった薫が元気に過ごしていた日々と、急病に冒されて亡くなるまでの日々が描かれている。
著者がこの作品を考え出した当時はベトナム戦争が日に日に激しさを増していたこともあり、単行本の後書きで「ベトナムの少年少女の死のかわりに薫の生と死を書いた」と語っている。また、北川千代賞の審査委員であった吉田としは「構成に多少の難」があると前置きした上で、「溌剌とした魅力のある主人公を造型し」たことで他の候補作を圧倒したこの作品に「少女小説の新しいタイプを見るように思い、すがすがしい感動をおぼえた。」[1]と評した。

薫は少女 - Wikipedia