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ソフィーの世界:ヨースタイン・ゴルデル - 私の人生に影響を与えた本 vol.0185

 

【投稿者】

50代 女性

【人生に影響を与えた理由】

有名な少年・少女向けの哲学書ですが、内容を知らないまま読み始めました。 始めはミステリー?と思いながら読んでいたのですが、最後にどんでん返し! これが哲学書だと気がついた時にいろいろな価値観・物の考え方・捉え方があるのだということに気付かされました。 ついつい一方向でしか物事を捉えられず、考えられなかった私にとっては目からうろこ状態でした。 「相手の立場にたって考えてみる」「一歩離れて一呼吸置いてから考えてみる」「角度を変えて考えてみる」 そうするようになってから、周囲が少しずつ変わってきたように思います。 今も時折読み返す唯一の本でもあります。

【内容】

世界の人々を魅了した、ノルウェー発の不思議な哲学ファンタジーである。「一番やさしい哲学の本」として記録的なロングセラー小説となり、映画化もされた。主人公はごく普通の14歳の少女ソフィー。「あなたはだれ?」とたった1行だけ書かれた差出人不明の手紙を受け取った日から、彼女の周囲ではミステリアスな出来事が起こっていく。「世界はどこから来た?」「私は一体何者?」これまで当たり前と思っていたことが、次々と問いとして突きつけられる。そしてソフィーはこれらの謎と懸命に向き合っていくのだ。 著者のゴルデルは1952年生まれ。ノルウェーのベルゲンという美しい港町の高校で11年間哲学の教師をした後、首都オスロで作家生活に入り、『鏡の中、神秘の国へ』『カエルの城』など、児童・青少年向けの作品を発表し続けている。また翻訳は気鋭のドイツ文学者の池田香代子が担当、哲学者の須田朗が監修するという本格的なつくりも、本書が好評を博した1つの理由であろう。 本書のもう1つの特色は、「哲学史の宝石箱」であること。ソクラテスやアリストテレス、デカルトやカント、ヘーゲルなど、古代ギリシャから近代哲学にいたる西洋の主要な哲学者の大半が登場する。読者をファンタジックな世界へ誘いながら、ソフィーと一緒に彼らの概念をやさしく生き生きと読み解いていく手法は秀逸である。哲学というこの世界じゅうの物事の根源、存在の意味の解明をおもしろく描き、おとぎ話と融合させた作者の功績はとてつもなく大きい。(田島 薫)