読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本棚

本や映画の情報サイト

中田語録:小松成美 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0181

 

【投稿者】

30代 男性

【人生に影響を与えた理由】

この本に出会ったのは高校生の頃でした。そろそろ周りの大人たちから「希望進路」について聞かれるようになり、自分の中で将来なりたい職業とは何か、ということについて真剣に考え始めていました。小さい頃から消防士になりたいと思っていたものの、持病のためにそれは叶わないと分かり、多少なりとも自分の将来に自暴自棄にもなっていました。なりたい職業も思い浮かばず、かといって大学に行ってまで勉強したいこともない。親からは何かの資格くらいは持っておいたらと言われていたため、暇つぶし同然で資格の資料でも見に行こうと本屋に行ったときに、ふと目についたのが「中田語録」でした。 小学生の頃ははサッカー少年だった私も、中学高校にあがるとサッカーに対する興味は失せ、中田選手がイタリアへ移籍した程度のことしか知りませんでした。それでも、彼の活躍は連日のようにテレビのスポーツコーナーを賑わしており、「世界のナカタ」とは一体どんな人物なのだろうと本をめくってみたのです。 『サッカーしか知らない人間にはなりたくない』 『年齢や経験を問題にするなんてナンセンス』 この本で紹介されているこうした彼の言葉にショックを受けました。運動部に所属していた私には、こんな思想をもった人が世界トップのリーグで活躍しているということ自体が驚きであり、なぜ彼が日本を飛び出したのか、飛び出せたのかが少し分かったような気がしました。考えてみれば、彼の言っていることは理に適っており、いかに自分が先入観に捉われてきたのか、狭い世界で生きているのかを実感しました。そして、いつしか自分も日本を出ても生きていける人間になりたいと思ったものでした。 以来、約15年近くかかったものの、今現在わたしは日本を出て生活をしています。そのきっかけは、この本にあるのです。

【内容】

ペルージャ移籍後もますます過熱する中田英寿人気の中、初の公認発言集、ついに文庫化。はじめて明かされるイタリアのエピソードも。

日本サッカー界の若きリーダーであると同時に、今や“世界のNAKATA”となった中田英寿。その言動の一つ一つがどんな背景から生まれたのかが語られた初の“公認”発言集。昨年の熱狂が記憶に新しいワールドカップ本選やペルージャ移籍後のエピソードも書下ろしとして収録。物議を醸した彼の言動の真意がここにある―。