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<むなしさ>の心理学:諸富祥彦 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0146

 

【投稿者】

30代 男性

【人生に影響を与えた理由】

主に心理学の観点から、「むなしさの正体はなんなのか」を突き詰めた著書。特に、前半では現代日本の若者が抱える「むなしさ」について掘り下げていきます。そして後半では、主に「他者のために生きる」ことを通じてむなしさを解消していく方法を紹介しています。私も常々むなしさ、無常観を日常で強く感じており、本著からは強い影響を受けました。この本を読んでからは、人に対する「施し」を快くできるようになって、むなしさを解消し生きる充足を得ることが多くなりました。

【内容】

心のメッセージ――むなしさは、私たちの人生に何が欠けているかを告げ知らせてくれる貴重なメッセージだ……。だから、私たちのむなしさからの出発は、自分の内側で口を開けているそのむなしさから目を逸らさずに、きちんとそれを見つめることから始めなくてはならない。あるいはこう言ってもいいかもしれない。むなしさと、しばらくの間、いっしょにいること。むなしさに、時折、やさしく触れてみること。そしてそこから、どんな声が聞こえてくるか、ていねいに問いかけてみること。…… 心のむなしさに何か大切な意味が秘められているということを、既に暗に感じとっていたはずなのだから。――本書より

 

【目次】

むなしさの現状
むなしさの時代
むなしさと心の病理
むなしさからの出発
むなしさを越える心理学(フランクル心理学で「生きる意味」を感じる
トランスパーソナル心理学で「宇宙の中の自分」を感じる)
「いのち」に目覚める
悩めるあなたが世界を救う?―支えあいのネットワーク