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フーコの振り子:ウンベルト・エーコ - 私の人生に影響を与えた本 vol.0058

 

40代 女性

 

大学生の時に読んで、なぜ自分が大学で史学科で勉強したかったのか気付かされた小説です。小説としてもとても面白い本ですが、最後のところで語られる言葉が、本の中の登場人物が本を通り越して、自分に訴えかけてくるようで「はっ」となった本です。自分の知的好奇心は特異なものではなくて、人間誰しも持つもので、それが文化を作り時代を作り今につながってゆき、歴史はけして過去のものではなく、人が人と繋げてきた遺産であり、自分は「人」が好きで「人」を研究するために歴史を学びたいとはっきりと自覚させられました。この本のおかげで大学4年間に意義を見出すことができました。今でもどんなことも好奇心を持って向き合うことが出来ます。

 

「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。やがてひとりが失踪する。行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。「薔薇の名前」から8年、満を持して世界に問うエーコ畢生の大作。

 

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