聖の青春:大崎善生 - 私の人生に影響を与えた本 vol.0056
【投稿者】
20代 女性
【感想】
ピアノでドイツ留学をしていた叔母にもらった本でした。バレエをしていたわたしは、ただただバレエが好きだった時期を過ぎ、現実的に将来を考えるときを迎え、このままバレエを続けていて良いのだろうかと考え始めていました。そんな時この本と出会い、重い病気を抱えていても、こんなに一途に自分の目標を果たそうとしている人が居たんだ、自分は健康に生まれ、恵まれているんだから、と励まされました。今、わたしはアメリカでバレエを学んでいます。これからもこの本が辛い時の支えになってくれるでしょう。
【内容】
純粋さの塊のような生き方と、ありあまる将棋への情熱―重い腎臓病を抱えながら将棋界に入門、名人を目指し最高峰のリーグ「A級」での奮闘のさなか、29年の生涯を終えた天才棋士村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の歩んだ道を、師匠森信雄七段との師弟愛、羽生善治名人らライバルたちとの友情、そして一番近くから彼を支えた家族を通して描く、哀哭のノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞。
【目次】
第1章 折れない翼(発病
不思議なゲーム
腕だめし
親族会議)
第2章 心の風景(師匠
奇妙な生活
奨励会
前田アパート
終盤伝説)
第3章 彼の見ている海(デビュー
天才と怪童
一夜の奇跡
殴り合い
初挑戦)
第4章 夢の隣に(自立のとき
よみがえる悪夢
強行退院
ライバルと友情と)
第5章 魂の棋譜(帰郷
手術
鬼手
宇宙以前へ)