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グレート・ギャツビー:スコット・フィッツジェラルド - 私の人生に影響を与えた本 vol.0052

 

30代 女性

 

作者フィッツジェラルド自身の自伝的要素が含まれている事がとても興味深くて手に取りました。無名の作家がいきなり脚光を浴びて富と名声を得て、誰もがうらやましがる絶世の美女で時代の最先端を行くゼルダとの結婚というアメリカンドリームな彼の人生はグレーと・ギャツビーでも反映されています。本でも貧しい青年が数年で莫大な富を得、ゼルダになぞられたヒロインのデージーを振り向かせる為に彼女の家の近くに住み、盛大なパーティーを開く。一見一途でロマンティックですが、主人公ギャツビーがデイジーを望むのは彼女が雲の上の存在だからではないか?など考えさせられる事や、成功と挫折、うわべだけの人達への批判などが読み終わった後もずっと心に残っています。

 

ニューヨーク郊外の豪壮な邸宅で夜毎開かれる絢爛たるパーティ。シャンパンの泡がきらめき、楽団の演奏に合わせて、着飾った紳士淑女が歌い踊る。主催者のギャツビーは経歴も謎の大富豪で、その心底には失った恋人への焦がれるような思いがあった…。第一次大戦後の繁栄と喧騒の20年代を、時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドが、美しくも破滅的な青春を流麗な文体で描いた代表作。